【走歩記70】夜叉ヶ池伝説マラニック1999

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夜叉ヶ池伝説マラニックとは・・・。

この大会は1300年続く”雨乞い伝説”の道程を、先人を偲びながら自らの足で追体験する事を目的とし、伝説発祥の地、安八郡神戸町より龍神が棲むという山上の池、夜叉ヶ池(標高1100m)までの往復(約135km)をマラニックにて踏破するものである。
 それは水への畏敬の念と恵みをあわせもつ聖域に足を踏み入れることである。
絶滅の危惧におかれるヤシャゲンゴロウを守る先達としての振る舞いを求めることになります。

(大会ホームページより)

 私がこの大会に初めて参加したのは1999年のことでした。

 それまでに走った最長距離が50km、真夏に130kmを走ることが果たしてできるのか、ワクワクドキドキしながらスタートしました。

 毎年7月の終わりに開かれるこの大会は、猛暑になることが多く、この時も夏の太陽が照り付け、気温が35度を超える暑さでした。

 スタートが昼過ぎで、最も暑い時間帯に走ることになります。

 エイドでは氷をもらうことができ、帽子の中に氷を入れて頭から冷やしながら走りました。

 1日目は43kmを走り、坂内村で仮眠します。

 この時は、1日目を走り終えた時点で、暑さにやられてすっかり体力を消耗していました。

 夕飯は喉を通らず、体力を回復できないまま、二日目をスタートしました。

 二日目は午前3時にスタートし、標高1100mの夜叉ヶ池までの登山道を登ります。

 バテバテの状態でやっとの思いで頂上に到着。

 かなりフラフラだったのでしょう、スタッフが私の姿を見て、状態の悪い選手がいるということを無線でふもとのエイドに連絡していました。

 それでも険しい登山道を自力で登山口まで下山しました。

 登山口のエイドで、待機していた医師の診察を受けるように言われました。

 医師の診断は、不整脈が出ているので、これ以上走るのは危険ということで、無念のドクターストップとなりました。

 完走はできませんでしたが、真夏のウルトラマラソンは初めての経験で、楽しくて、これ以降ウルトラマラソンにハマるきっかけになりました。

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