2022年9月18日、丹後100kmウルトラマラソンが3年ぶりに開催されました。
感染症対策のため、これまでの大会とは異なる雰囲気でした。
前日受付がなくなり、ゼッケンなどはすべて事前送付になりました。
大会前日のオープニングイベントはなくなり、前日と当日の会場内での飲食店の出店もなくなり、ずいぶんと静かな雰囲気になりました。
前回まで配られていた飲食券や温泉入浴券も廃止になりました。
給水所では紙コップが完全に廃止され、マイカップ持参が必須となりました。
これまでは54kmと72kmのエイドステーションに着替えなどの荷物を預けることができましたがこれも廃止になり、レース中に必要なものはすべて持って走ります。
給水所が十分には確保できないため、500ml以上のボトルを満水にした状態でスタートするというルールになりました。
大会1週間前から毎日の体温と体調をスマホアプリに記録し、当日は会場入り口でそれを提示しなければ入場できない仕組みでした。
さらに、前日と当日の朝に抗原検査を行い陽性の場合は参加不可となり、翌年に振替参加ができるシステムになりました。
スタートはウェーブスタートで3組に分けてスタートになりました。
多くのルール変更があり、手間は増えましたが、何よりも大会が開催されて、再び丹後ウルトラを走ることができる、それだけでものすごくありがたいことです。
そして、午前4時30分にレースがスタートしました。
台風の接近により、天候が崩れてなんなら雨が降ってくれることを期待していたのですが、逆に猛暑になりました。
スタート時から蒸し暑く、じっとしていても汗をかくくらいです。
十分な練習ができていない身にはこの暑さは少々きついものがありますが、とにかくやれるところまでやるだけです。
序盤のコースが変更になり、前回までは行きと帰りの2回、七竜峠を越えていたのが、一回になったため、スタート直後の急な上りがなくなったことで楽になりましたが、そんなことは関係なく暑さでペースがあがりません。
ここ半年くらいずっと体調は良くなくて、5月に参加した2回のウルトラマラソンはいずれも途中棄権し、その後もほとんど練習ができていません。
7月末に24時間走の大会に出場したものの、ほとんど走ることなくずっと歩いていました。
10kmを1時間10分で通過。
日が昇るにつれて太陽が照り付け、気温が上昇していきます。
走りながら時折眠気に襲われるようになります。
私は調子が悪い時、疲労がたまっている時には、走りながら眠くなることがあります。
今回はかなり調子が悪い感じです。
10kmを過ぎると、体に力が入らなくなってきて、キロ8分ペースに落ちます。
今回は、少しでも身軽にし、ロスタイムをできるだけ少なくして完走を目指すため、カメラを持たずに走ります。
以降の写真は大会オフィシャルHPからの引用です。
水を持って走らないといけないルールなので、背中に1.5リットルのハイドレーションパックを背負い、いつでも水を飲める状態で走ります。
食べ物は、各エイドにパンやお菓子などが用意されています。
しかし、暑さで固形物を飲み込むのがきつくて、もっていたジェルで補給しながら走ります。
20kmの通過は2時間30分。
既にかなりバテていて、20kmを過ぎると、歩いたり走ったりしながら、なんとか進んでいきます。
約30kmの地点に関門があり、閉鎖時刻がスタートから4時間10分です。
この関門は気にしなくても十分間に合うと思っていたのですが、関門を通過したのがなんと閉鎖5分前という、危険なギリギリ通過でした。
100km走りに来て30kmで終わるのは悲しすぎるので、時間内に通過できてよかったです。
ただ、次の関門の55km地点の閉鎖時刻は7時間30分です。
25kmを3時間20分で走る必要があります。
キロ8分で走れば間に合いますが、キロ9分がやっとの状態になっていて、もはや次の関門通過は絶望的です。
それでも、すこしでも長く粘ろうと、なんとか進みつづます。
私と同じように最後尾近くを走っているランナーは既に暑さにやられてヘバっている人ばかりです。
次の関門に間に合わないことはほぼ確定しているので、お互いに励まし合おうという気力もなく、ただ黙々と前進しているだけ、という感じです。
七竜峠の上りが果てしなく感じます。
どこまでも延々と上っているような気がします。
もともと上りが得意な私は、峠越えが好きなのですが、今日は調子が良くない上に暑すぎてどうにもなりません。
それでも、なんとか峠を越えて進みます。
峠でウルトラランナーみゃこさんが抜いていきます。
みゃこさんは、今日は60kmの部に出場。
前の週に白川郷100kmにエントリーしていたので今回は60kmにしたのに白川郷が中止になってしまい、今日は100kmを走りたかったと言ってました。
それにしても、みゃこさん、元気だなー。
コースの途中には、たまに自販機があり、冷たいジュースを買って飲みます。
しっかり給水しているはずなのに、のどが渇いて仕方ありません。
かなり脱水状態になっているようです。
42.195kmの通過。
フルマラソンの距離になんと6時間44分もかかっているという、とてつもなく遅いペースになっています。
43kmの浅茂川漁港のエイドにはうどんがありましたが、何も食べる気がせず、素通りして進んでいきます。
45キロ過ぎで55キロの関門閉鎖時刻である7時間30分が経過してしましました。
これにてジ・エンドです。
ここからは後ろからくる収容車に追いつかれるまで進み続けようと思い、先を急ぎます。
47km地点で、最後尾車に追いつかれ、ここで収容車を待つように言われました。
ほどなくして収用車がやってきて、大会会場に戻りました。
せめて55kmの関門は超えたかったなと思いますが、それでも、参加できたこと、7時間30分、猛暑の中の走りを楽しめたことに感謝します。
丹後ウルトラマラソンはこれが9回目の参加ですが、まだ一度も完走していません。
2001年の第一回大会で80kmまで行ったのが最長不倒距離です。
第1回から第5回まで連続参加の後、走れない時期もあり、通算出場回数はこれで9回です。
来年は絶対に完走します。
なぜか毎年9月10月は思うように走れないのですが、このまま完走することなく終わりたくはないので、来年に向けて今から頑張ります。
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