丹後ウルトラマラソンの第一回大会が開催されたのは2001年でした。
第一回大会参加時は雨で涼しかったのですが、85kmでリタイアとなりました。
その後、断続的に参加し、2022年まで9回参加、第2回大会以降は例年、暑さに苦しめられ70km過ぎの碇高原の関門を超えられたのは第一回大会が最初で最後となっています。
今年、2023年の大会は初めての完走を目指して、再びチャレンジしました。
最高気温が35℃という酷暑となり、再び暑さとの戦いとなりました。
毎年、会場近くに宿泊していましたが、年々、大会オフィシャルツアーでの宿泊あっせんの宿が減っていき、今年はツアーでの宿はすぐに売り切れ、自分で宿を探そうとしましたが、宿泊先を見つけらませんでした。
幸い、京都を深夜に出るツアーバスに申し込むことができたため、前日23時15分京都駅を出発するバスに乗って、大会会場に向かいました。
バスは午前2時に大会会場に到着し、会場が開くのが2時30分と言うことで、30分待機して会場入りします。
今回は5分おきのウェーブスタートで午前4時20分スタートの第1ウェーブから4時40分スタートの第5ウェーブまで約320人ずつに分かれてのスタートです。
一時期は3000人を超えるランナーが参加していた丹後ウルトラマラソンでしたが、今年の参加者は約1600人で、ウェーブスタートとあって、非常にスムーズにスタートすることができ、最初から自分のペースで走ることができます。
第一回大会に参加して以来20年余り、走ることすらできず、参加を見送った年もあり、十分な練習を積んで完走を目指していた2020年はコロナ禍で中止になるなど、これまで9回出走してすべて途中棄権となっています。
暑さに苦しみ、完走に手が届かない状況が続く中、今回で最後の参加にしようと決めてエントリーしました。
しかし、思うように練習を積むことができず、8月にしっかりと走りこむ計画も、台風で身動きが取れなかったり、仕事が立て込んだりで、結局十分には練習できませんでした。
それでも、昨年に比べれば走り込みはできていたので、70kmの碇高原までは走ることを目標に、最後の丹後ウルトラを真っ暗闇の中、スタートしていきます。
太陽が昇る前に少しでも距離を稼いでおきたいところですが、思うようにペースは上がりません。
最近がキロ7~8分のペースで走るのがやっとのような状態で、キロ7分でも今の私には楽なペースではないのですが、なんとかキロ7~8分ペースを維持して走ります。
日が昇るとどんどん暑くなっていきます。
30km地点んの第一関門の制限時間が4時間で、まずは第一関門通過を死守しようと頑張ります。
20kmを過ぎると暑さもあってどんどんペースが落ちていきます。
30kmの第一関門通過は3時間48分。
なんとか時間内に通過し、次の54km地点の関門を目指します。
前半戦最大の山場は40km手前の七竜峠の上りです。
天気が良く、景色は最高です。
その分、日差しを遮るものがほとんどなく、直射日光を浴びながらの走りになります。
暑さと睡眠不足、練習量が十分でないことによる体力不足から、意識がもうろうとして来て、木にぶつかったり、崖から落ちそうになったり、30km~40kmの間は、フラフラしながらほとんど歩いていました。
それでも、気力だけは落ちることがなく、一歩一歩、とにかく進み続けます。
海と空が美しく、最後になるかもしれない丹後の景色を目に焼き付けながら走ります。
40kmの通過が5時間50分。
54kmの関門制限が7時間なので、14kmを1時間10分で走るのはほぼ不可能で時間的には絶望的ですが、最後まであきらめずに最後の丹後を楽しみます。
43kmの浅茂川漁港のエイドでうどんをいただきました。
毎年、このエイドではうどんが振るまわれますが、いつも、このあたりになると内臓がやられて食べることができなくなっていました。
今年は、なぜか、まだ内臓は比較的元気で、うどんをおいしくいただくことができました。
今年で丹後ウルトラの参加を最後にしようと決めたのは、暑さによる内臓のダメージが大きく、これ以上挑戦しても完走は見込めないと思ったからなのですが、うどんを食べられるくらい元気に走れるのなら、もしかすると十分に走り込みができればまだまだチャンスはあるんじゃないかと感じます。
なんだか、来年もこのコースを走っている自分の姿が見えてきます。
とにかく、制限時間までの残された時を楽しもうと、先を急ぎます。
あみの八丁浜の海岸線を走り、碇高原方面へと向かいます。
50km地点の到着が7時間10分。
ここでタイムオーバーとなり、51km地点のエイドまで走って収容バスに乗りました。
足はまだまだ元気で、体力的にもまだ大丈夫、ただ、どうしてもペースを上げることができず、時間内完走をめざせるペースで走ることはできませんでした。
30km~40kmの間のほとんど意識がもうろうとしながら走っていたのは、睡眠不足のせいなのかもしれませんが、体調的に万全ではなかったと思います。
今回で最後のつもりでしたが、なんか、すごく悔しいし、まだ走れる気がするので、来年もまた挑戦してみたいなと、思い始めています。
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